バラを愛したマリー・アントワネットに想いを馳せて

2021年08月27日
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9月1日に発売となるフェイラーの新作「アントワネット」。インスピレーションを受けたのは世界中の女性たちの憧れであり続ける、歴史上もっとも有名なフランス王妃マリー・アントワネット。その品格あふれる華麗な美しさが、バラに例えられることも多いアントワネットは、自身もバラをこよなく愛していたことで知られています。そこで今回は、ご自宅のバルコニーでマリー・アントワネットという名のバラを栽培されている写真家の松本路子さんに、彼女の足跡を辿るためにヴェルサイユ宮殿の離宮を訪れたときのお話しをお伺いしました。記事の終わりにはノベルティフェア情報もございますので、どうぞお楽しみに。


〈Interview〉

バラのように美しい王妃マリー・アントワネット

写真家として長年ご活躍の松本さんが、趣味としてバラの栽培を始めたのが29年前のこと。「花姿の好みで選んでいたバラですが、友人たちにバラの名前を伝えると、私の知らない詩人や音楽家の名前であることを教えてくれました。興味深く思い、名前にゆかりの地を訪ねる旅を始めました。それを知った友人がマリー・アントワネットというバラをお誕生日に贈ってくれたんです。彼女が愛した離宮プチ・トリアノンというバラもあったので、二つ並べて育て始めました。アントワネットといえば、民衆が食べるパンがないと聞いて“ケーキを食べればいいじゃない”と言ったという話がまことしやかに伝えられていますよね。最初は私もその程度の知識で、豪華なバラを想像していたのですが、クリーム色の端正なバラなのです。これはちょっと意外な気がしまして、彼女のことを調べているうちにプチ・トリアノンに行ってみたくなりました」。

ヴェルサイユ宮殿の離宮プチ・トリアノンに飾られている、手に1輪のバラを持つマリー・アントワネットの肖像画。彼女の親友だった画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによるもの。

「写真は離宮の2階にあがってすぐの広間にある肖像画。等身大といった大きさにドキっとしましたが、肖像画自体がバラのように華やいでいました。長年授からなかった子供に恵まれ、恋人からも愛された20代後半頃の肖像画だと言われています。断頭台の露と消えたのが37歳ですから、おそらく彼女がいちばん幸福だった時期ではないでしょうか。その後、絵の中で手にしているバラをイメージして作られたのが、プチ・トリアノンというバラだと知りました。ロココ調の波打ったバラで、繊細ですが大輪で豪華。彼女が豪勢な生活をしていた頃の印象に近いのかもしれません。彼女の庭園に咲いていたオールドローズのロサ・ケンティフォリアというバラを再現したものだと思います」。


自然と自由を愛したハプスブルグ家の王女

このバラが松本さんのご自宅に咲くプチ・トリアノン。ヴェルサイユ宮殿の庭園長と親交を持つ、フランス・メイアン社によって作られた。

「当時ヨーロッパを席捲していた2大勢力のひとつ、オーストリア・ハプスブルグ家に生まれたアントワネットは、自由な気風の中で育ったと言われています。もう一方のフランス・ブルボン家は古いしきたりや儀礼が厳格であると同時に、一説によるとお産の様子を誰でも見学できるといったオープンさがあって、宮殿内部が人目にさらされていたようです。そこに政略結婚で嫁いだのが14歳、王妃になったのも18歳という若さ。ルイ16世も王になったのが19歳と若く、しかも頼りない夫だったみたいで。不満もあったでしょうし、宮殿の窮屈な生活になじめなくて、最初の頃は自由を求め、贅沢な楽しみに走ったのだと思いますね。それはそれで時代のファッションリーダーとしての彼女の魅力であり、当時の女性にとって憧れの存在だったのだと思います。ただそれを極限までやっても満たされなくて、離宮を自分の理想の場にしたのではないでしょうか」。

「私が離宮を訪れて感じたのは、彼女の幼い頃の記憶を蘇らせるような館だということ。一階に子供が遊んでいる巨大な絵が飾られていたのですが、それは母親マリア・テレジアから贈られた、彼女の子供時代の絵でした。嫁いでから11年間、毎月のように母娘で手紙をやりとりしていて、その往復書簡本を読んだところ、母親は彼女に、フランス王妃であると同時にハプスブルグ家の王女であることを常に忘れないようにと言い聞かせていたんですよ。彼女がその意識を強く持っていたことが、実感として迫ってきましたね。最期はフランス革命の犠牲となりましたが、フランス王妃としての誇りを持って生涯を終えました。すごく悲劇的であり、すごく幸せでもあった、波乱に満ちた人生を送った女性なのだと思います」。


王から贈られた離宮プチ・トリアノン

「花を愛する君に、この花束を贈る」という言葉とともに、ルイ16世がマリー・アントワネットに贈った離宮プチ・トリアノン。建築家アンジュ・ジャック=ガブリエルが設計したロココ様式の最高峰の建物といわれる。

「離宮はヴェルサイユ宮殿の広大な敷地の中にあり、宮殿内を巡るミニトレインに乗って約20分で行けます。彼女は当時、馬車で通っていたようですね。建物自体はシンプルですが庭園が素晴らしいので、まわってみると楽しいと思います。彼女はプチ・トリアノンを贈られたとき、庭を自分の好みで作り変えているんですよ。もとは幾何学的な構成のフランス式庭園で、それはヴェルサイユの特長なのですが、彼女はあまりに整えられた庭園を嫌って、自然式と呼ばれるイギリス式庭園に変えているんですね。そして人工の小川を作り、小島を浮かべて、そこに建てたのが愛の宮殿。その奥には“王妃の村里”といって、ノルマンディの村を再現した区域もあります。そこは人工池のまわりに田舎家を12軒建てた村で、田舎暮らしに憧れた彼女は晩年、そこで牛のミルクを絞るような村人の暮らしをしたというエピソードもあります。村落まで足をのばすと、彼女の意外な一面を見られると思いますので、私としては1日宮殿、1日離宮という日程でヴェルサイユを訪れる価値があると思っています」。


アントワネットのバラへの愛が随所に感じられる空間

マリー・アントワネットの理想の世界で、夢を実現した場所と言われるプチ・トリアノン。庭に咲いているのは、当時のバラを再現した現代バラ。香りもバラを好み、調香師に香水を作らせたのだとか。

内装も彼女の好みに改装されたプチ・トリアノン。付き添いの間と呼ばれる広間は赤地に白いバラ柄、寝室は愛らしい小さなバラ柄のファブリックと、インテリアにも彼女がバラを好んでいたことが伺えます。「宮殿が豪華絢爛できらびやかなのに比べて、離宮は貴族の邸宅のような落ち着いた佇まいで、瀟洒な館という感じ。後半生は宮殿よりも離宮で多くの時間を過ごしたようですね。バラが好きで、肖像画に描かれていたロサ・ケンティフォリアを好んだと言われ、彼女が愛の宮殿にバラを植えたという話は文献にも残っています。“王妃の村里”にもバラが多く植えられていましたね。中世ヨーロッパではバラは薬草として修道院で育てられていました。私も育てていて、バラと一緒に過ごす時間は気のめぐりがすごくよくなるように感じます。そう思うと、故郷のシェーンブルン宮殿で自然に親しみながら育ち、花が大好きだった彼女にとって、バラは豪華できれいというだけでなく、バラという花が持つ癒しの力が必要だったのかもしれませんね」。


楽しく、奥深い世界が広がるバラとの暮らし

写真は松本さんがご自宅で育てているマリー・アントワネット。ドイツ・タンタウ社が作った品種で、折り紙細工のように端正に花びらを重ねる優美な姿が特徴。ゆかしい印象で、香りはスパイシー。

バラの名前にまつわる物語に魅了され、人物にゆかりの地を旅することで、また新たな発見があるという松本さん。「最初マリー・アントワネットというバラは、上品ながら彼女のイメージからすると少し地味な感じがしましたが、彼女の足跡を辿ってみて納得できました。華やかだけど清楚で、どこか儚げ、これがアントワネットなのだと思いました。歴史上の人物も、その人生を辿り、ポートレートできると教えてくれたのはバラ。香りや花姿が好きで、バルコニーを埋め尽くしたいという直感的なことで育て始めた趣味が、私の世界を広げてくれました」。

写真/松本路子

Profile
松本路子

写真家。80年代よりニューヨーク、パリをはじめとする世界各地の現代を代表するアーティストやダンサーのポートレートを中心に作品を発表。数多くの個展、美術館でのグループ展出品のほか、国内外の美術館に作品が永久収蔵されている。主な写真集に『ニキ・ド・サンファール』(パルコ出版)、『Portraits 女性アーティストの肖像』(河出書房新社)などがある。また『晴れたらバラ日和』(淡交社)、『ヨーロッパ バラの名前をめぐる旅』(メディアファクトリー)などのエッセイ集も数多く出版し、エッセイストとしても高い評価を得ている。バルコニーで植物を育てる愉しみを綴った最新刊『秘密のバルコニーガーデン 12ヵ月の愉しみ方・育て方』(KADOKAWA)が9月1日に発売される。


優雅で甘美なバラを織り込んだ新作「アントワネット」

「アントワネット」クッション 約46.5×46.5㎝※フリル除く(ブラック)¥35,200(税込)
「アントワネット」クッション 約35×35㎝※フリル除く(ブラック)¥23,100(税込)
「アントワネット」インテリアクロス 約100×150cm(ブラック)¥47,300(税込)

「アントワネット」便利ポーチ 約10×20×3㎝ (ブラック)¥14,300(税込)
「アントワネット」ポーチ 約9.5×16.5×2㎝ (ブラック)¥5,500(税込)
「アントワネット」メガネケース 約7.5×17×3㎝ (ブラック)¥6,050(税込)

麗しく、芳しく、あでやかで、愛でるだけで優雅な気分になれるのはもちろん、知れば知るほど奥深いバラの世界。日々の暮らしにバラがあることで、新たな楽しみに出会えそうですね。バラを象徴する女性として有名なマリー・アントワネットにインスピレーションを受け、ドラマティックに花々を織り上げたフェイラーの新作「アントワネット」は、フェイラー銀座本店、フェイラー天神地下街店、全国有名百貨店フェイラーショップ、フェイラー公式オンラインショップにて9月1日発売。華やかなアイテムをおうち時間やファッションに取り入れて、毎日を心豊かに過ごしてみませんか?

 NEWS 
<フェイラー>秋の新作フェア開催

9月1日(水)より「秋の新作フェア」を開催!
新柄「アントワネット」商品をはじめ、深まりゆく季節に優しく心温まるフェイラーのコレクションをご紹介いたします。
期間中、フェイラー商品を税込¥13,200以上お買い上げの方に先着にて、アントワネット柄付箋セットを差し上げます。
※数に限りがございますので、なくなり次第終了とさせていただきます。
※開催期間は予告なく変更する場合がございます。お問い合わせは各店舗までお願いいたします。
※付箋セットのカラーは、フェイラー銀座本店、フェイラー天神地下街店、全国有名百貨店フェイラーショップではブラック、フェイラー公式オンラインショップではペールグリーンとなります。

↓フェイラー銀座本店、フェイラー天神地下街店、全国有名百貨店フェイラーショップ

↓フェイラー公式オンラインショップ

期間:2021年9月1日(水)~9月30日(木)
実施店舗:フェイラー銀座本店、フェイラー天神地下街店、全国有名百貨店フェイラーショップ、フェイラー公式オンラインショップ
※以下の店舗は期間が異なります。
松坂屋静岡店 9月1日(水)〜14日(火)
千里阪急 9月8日(水)〜21日(火)
京急百貨店  9月17日(金)〜30日(木)
日本橋三越本店 9月15日(水)〜28日(火)
あべのハルカス近鉄本店 9月15日(水)〜26日(日)
新潟伊勢丹 9月18日(土)〜28日(火)
鶴屋百貨店(熊本)9月22日(水)〜27日(月)
山形屋(鹿児島) 9月22日(水)〜28日(火)


※フェイラー公式オンラインショップでは、9月1日(水)正午12:00以降にノベルティを選択されたご注文が対象となります。(数に限りがございますので、なくなり次第終了とさせていただきます。)
開始時間は前後する場合がございます。
アクセス集中時は入場を制限させていただきます。その場合はしばらく経ってからアクセスしていただきますようお願い申し上げます。


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