『ローランサン』のインテリア小物を使って 人気スタイリスト中林友紀の“コーディネートマジック”

2020年04月22日
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家で過ごす時間が長い今こそ、日常の暮らしに彩りを添えるためにフェイラーのインテリア小物でお部屋をプチリニューアルするのはいかがですか? 肌に心地よいファブリックは、目だけでなく心も優しく癒してくれます。

今回はこの春の新作、時代を越えて愛される美のミューズ、マリー・ローランサンの絵画からインスピレーションを得た『ローランサン』をピックアップ。薔薇が描かれたエレガントでフェミニンな趣を、スタイリストの中林友紀さんが驚くほど都会的でスタイリッシュにコーディネートし、『ローランサン』の奥深い魅力を引き出してくれました。その秘訣を教えていただきました。

「インテリアのコーディネートには二つの大切な法則があって、一つは“色のトーンを合わせる”こと。『ローランサン』に使用されている色と同系色のファブリックや小物を選ぶと、コーディネートの8割は成功します。二つ目は、ファッションと同じように“抜け感”を作ること。抜け感は、選ぶ花材や小物の質感によって演出することができます」。
まずはクッションを使って、ソファ回りのコーディネートをしてもらいました。クッションは淡いグレーを基調に寒色系のブルーやパープルが使われています。薔薇の葉に使われている濃いブルーの色をカーペットとクッションにリフレインし、美しい統一感を生んでいます。薔薇の花びらに含まれた紫と同色のキリムのクッションもポイントです。
二つめのポイント“抜け感”は、透明の花瓶を使ったことと、花の代わりにユーカリなどの葉物を飾ったこと。これによりすっきりとした空気感が生まれました。


このコーディネートでの大きなポイントは、ベルギー製カーペットやキリムのクッションに共通するヴィンテージ感。「エレガントに転び過ぎないこの質感が、今の気分にマッチします。ちなみに、このカーペットは東京・外苑前にあるオルビテックスというラグ専門で見つけました」と中林さん。さらにストライプのクッションと、ローテーブルなどに取り入れた黒の存在にも着目。全体をぐっとモダンに引き締めてくれます。実はマリー・ローランサンの絵にも、フェイラーの『ローランサン』にも、黒が絶妙な締め色として使われています。


ローランサン
クッション
約46×46cm
税込31,900円

クッション
約22×46cm
税込16,500円


お次は『ローランサン』のテーブルランナーとティーコジーを使った、ティータイムのテーブルです。薔薇の花びらのスモーキーなピンクが基調になったスタイリングです。
「『ローランサン』のスモーキーな色合いは今の気分そのもの。その色彩を生かしてテーブルクロスとリンクさせて取り入れてみました。」シンプル&コージーな世界に、エレガントなプリントでスパイスを効かせるイメージでスタイリング。ニュアンスカラーが美しい日本の作家もののお皿、デンマークのティーポットやヒースセラミックの器など、マットな質感で揃えたのが中林さんのこだわりです。「無光沢な質感がスモーキーな色調に合いますし、気負いのない心地良さをもたらしてくれます。テーブルには柳葉ロンギフォリア(ミモザの一種)のシルバー系の葉をさり気なく飾って。ここでも“抜け感”テクニックで、花瓶はあえてシンプルなガラス製のものでモダンなものをセレクトしました」。リビングルーム同様にチャコールグレーや黒の配色も絶妙です。
中林さんのセンス溢れる取り入れ方は、エレガント派だけでなく、シンプル派の方々にも参考になるのではないでしょうか。


ローランサン

テーブルランナー
約200×27cm
税込23,100円

ティーコジー
約25×32cm
税込13,200円
 

中林友紀(インテリアスタイリスト)

ライフスタイル系全般に
雑誌、広告、カタログ、商業施設などのリアル空間のスタイリングやディスプレイ、ディレクションを主に手がける。
色やパターンを使って視覚的にトレンドやテーマを取り入れて見せていくスタイルが得意
http://nakabayashiyuki.jp/


撮影/永禮 賢 取材・文/前田真里


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